耳よりハンター

知的障害者の「性教育」について  その1

最近異性に強い関心を示し、身体接触をしようとする中学生の男子にどう支援すれば良いのでしょうかという相談を受けた。特別支援学校でも教育課程に位置づけ、指導内容を編制し、計画的に指導されています。

指導の内容は①男女の成長と体の変化 ②男女の付き合いとマナー などです。

個々の問題対応等は、担任が個別に指導にあたることになります。

性の問題は、どの若者にも共通のものであり、避けて通ることのできない課題です。

しかし、日本は「性」に対する正しい理解と「性」そのものに対して積極的に関わらない文化と言いますか、ある種”どこか避ける文化”が根底にある気がしてなりません。(知的障害者の「性教育」について考える 斎藤利之 より引用)

うなずく面もありますが。

青年期の性教育はそれぞれの年齢・能力・特性・発達段階等に応じて日々の処遇が適切で、かつ生活を充実させ、それが人間性の発揚につながっていることが性の指導の前提として必要であり、そのことが青年期の性の問題にも大きくかかっていると思うのです。いいかえれば、育っていく家庭環境、教育機関、周囲の状況等々が問題になるのです。(「ちえ遅れの子の生活指導・青年期 小杉長平監修 日本文化科学社 1974」 より引用)

さて、学校では「性教育」としてどんな内容を扱っているのでしょうか。

性教育の取り組み先進校・大阪市立難波特別支援学校の中学部の指導内容(10時間)(平成24年度)を紹介します。子どもさんが通学している学校の指導内容も先生に聞いてみましょう。

生徒に個人差が生じる場合は、理解度に応じて班ごとに指導するなど、学年毎にその実態に合わせして指導がされています。(知的障害児の性教育指導における現状と課題(斎藤・宮崎)中央大学保健体育研究所紀要より引用)

学校・家庭・施設が情報を共有し、一貫した方針で対応していくことが大切です。

                                          分析:N

2024年2月7日

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