耳よりハンター

支援学校の時間割は、どうなっているの?「生活単元」「生単」って何?

教室には時間割表が、はってあります。支援学校の時間割表には、お母さんが過ごした小・中学校の時間割表とは違った教科名があります。

「課題学習」「生活単元学習」「作業学習」「自立活動」などです。呼び方は学校で様々です。

なぜ?このような時間割表になるのでしょう。

特別支援学校も小・中学校と同様に「学校教育法」「学校教育施行規則」に基づいて運営されています。

当然特別支援学校も小・中学校同様「学習指導要領」にのっとって授業されます。

「学校教育法施行規則」第8章第126条に「特別支援学校」小学部の教育課程は、小学校と同じ教科名が上がっていますが、知的障害者である児童を教育する場合は、生活、国語、算数、音楽、図画工作及び体育の各教科、道徳、特別活動並びに自立活動によって教育課程を編成することになっています。

「学校教育法施行規則」第130条に、特に必要がある場合は、科目の全部又は一部について、合わせて授業を行うことができる、とあります。2項には知的障害者である児童若しくは生徒又は複数の種類の障害を併せ有する場合において特に必要があるときは、各教科、道徳、外国語活動、特別活動及び自立活動の全部又は一部について、合わせて授業を行うことができる、とあります。

ここに聞きなれない教科名がでてくる理由があります。

国語と算数を合わせて授業する科目名として「個別学習」、生活、国語、算数を合わせた授業として「生活単元学習」などとしています。

道徳は単独に授業するよりも児童生徒の実態を踏まえ、「生活単元学習」の中で扱うのが指導しやすいと考えて授業していきます。

知的障害者である児童の実態に合わせて教科や道徳など領域を合わせて授業することにしているのです。

「生活単元学習」略して「生単」(せいたん)について書きます。

子どもの発達課題に即した内容で、子どもの実際の生活場面から発展したもので、かつ興味・関心を基づくテーマを設定します。例えば「新しいクラス」「わくわくランドへ行こう」「学校に泊まろう」「運動会」「秋を探そう」「学習発表会」「誕生会」などです。

例えば「誕生会」の内容は、誕生会のプログラム作り、案内状を書く、おやつ作り、ゲームなどです。

おやつ作りでは、市販のプリンの素で作るとします。スーパーで買い物をし、家庭科室でプリンを作ります。

作り方を読み、必要な道具をそろえます。プリンの素を70度のお湯200mlにとき、冷蔵庫に30分冷やす。

国語・算数の内容がしっかり含まれています。プリンを食べるのを楽しみに生き生きと学習が展開されます。

案内状を校長先生に届ける際には、入室のノックから言う言葉等を練習して届けます。すごい緊張です。

                                     文責:N

2023年9月12日

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