耳よりハンター

やる気を育てるには? その2

「やる気」は、「何かを、積極的にやろうとする気持ち」と言えましょう。

そのやる気を持つには、三つの要素が必要と言われています。

その一つは好奇心です。

「おもしろそうだな」と関心や興味を持つものであれば、「やってみよう」という気持ちになるでしょう。

二つ目の要素は、一つのことをやり遂げた時の満足感充実感を満たすことです。

次もやっみようと取組み、うまくなる、上手にできる。さらにやります。

三つ目の要素は、自主性です。自分から進んでやり抜こうとするのが、本当のやる気です。

もともと子どもが持っているものです。

それを親から「〇〇した。□□しなさい。」と、言われると「今からするの。」と投げやりな言葉がかえってきます。

そこで、紹介したいのが、「子どものやる気を育てる10則」下山剛・サンマーク出版・1982

著者は東京学芸大学教授で、学習と動機づけに取組まれた先生です。

1 有能感を育てる  

   子どもの気持ちを受け止めてやることで、やる気は育つ。

自分の力を試す喜びとか、自分の力に対する自信 がでてきます。      

2 好奇心をつぶさない

   好奇心こそやる気のもと。「あれ何?」「これどうするの?」と質問攻めの時期があります。

   うるさがって叱りつけたり、無視すると好奇心がつぶれます。

3 自立心を伸ばす

   子どものやりたがることはやらせて、自立心を育てることが大切。

   子どもができることは自分でやらせましょう。

4 ごほうびをプラスに使う

長期間の努力に対するごほうびや子どもを認める気持ちを大切に。

やる気・その1では強化因として取り上げました。

目先のごほうびや罰ばかり与えていると、やる気はそこなわれます。

5 失敗を恐れない子に

がんばったら必ずほめてやることが、やる気を起こさせるコツです。

だれでも成功したいという気持ちと同時に、失敗するかもしれないという不安感をもつものです。

やる気の強い子も、失敗に対する恐れを持っていますが、それ以上に成功を求める気持ちが強いので、

積極的に問題に取り組もうとします。

失敗経験を続けるとやる気をなくします。

子どもに無理な要求をしないことです。

失敗感を積み重ねないように、失敗に対して、強い罰を与えないことです。

能力がないのでなく、やり方がまずかったというように、がんばれば次には成功できるんだという見込みの

つけられる叱り方(励まし方)をしましょう。

                                      文責:N

2022年10月19日

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