不登校の直接的な原因には、①いじめや対人不安 ②親と離れるのが不安な分離不安③心身症 などがあります。が、それらの背後に発達障害が隠れたいることが、少なくないと報告されています。
(こどものうつと発達障害・星野仁彦・青春出版社・2011)
兵庫県の不登校の状況
兵庫県の不登校児童生徒数は、令和2年度で小学校2829人(全児童数の1.01%)、中学校6424人(全生徒の4.91%)と報告されています。不登校児童生徒の約半数が前年度から継続していいる、とも報告されています。不登校児童生徒の半数近くが、学校内外の機関等で専門的な相談・指導等を受けていません。
(兵庫県教育委員会・不登校児童生徒への多様な支援に向けて・令和4年3月発行)
ところで、考えられる要因は、どこにあるのでしょうか。心療内科医の星野氏は、不登校の原因として次の4点に整理し、それぞれが複雑に絡み合っていると述べています。(同書p106)*著者も発達障害を克服してきたと言っておられる。
①子ども自身の要因
不登校児は一般に社会性がやや未熟なため、対人関係のトラブルにおいてもうまく自分を主張できず、ストレスをためてしまう傾向がある。いじめにあったりクラスのなかで孤立したりして、結果的に不登校になりやすいと指摘します。
②家庭環境要因
不登校児の母親は、一般的に不安が強く心配性です。さらに過干渉的、支配的なケースが多く、子どもの自主性の芽を摘み取ってしまいます。一方、父親は仕事などで不在がちで、子どもとのふれあいはほとんどありません。
③学校でのストレス要因
いじめ、仲間はずれ(無視)などがあげられます。担任教師の指導力の不足から、適切に対応できてないことも あります。
④社会病理要因
核家族の増加で地域との交流も乏しい、共働き家庭の増加、少子化などといった社会的な要因があります。
さて、不登校にはさまざまなタイプがあり、主なものには「いじめ」「対人不安」「分離不安」「家庭内暴力」「心身症」などを伴う不登校が挙げられ、心の病気を伴うものがほとんどです。不登校の直接の原因は、先に挙げた4要因ですが、それらの背後に発達障害が隠れていることが少なくないと指摘されます。
同医師の臨床経験では、外来で治療した不登校児180名のうち、およそ70%が、ADHD,学習障害、アスペルガー症候群などの軽度の発達障害児でした。親や教師が発達障害の存在に気づいていませんでした。
発達障害の子どもは、対人関係が未熟でトラブルが多いなどの理由で、学校内で孤立しがちです。もともとストレス耐性が低いために、感情が不安定になりやすく、何かトラブルがあると必要以上に不安や緊張が高まってしまいます。
また、抱えているストレスや葛藤を上手に言語化できないため。身体症状として現れやすいのが発達障害児です。 発達障害に気づかずに、励ましたり、しかったりしながら学校に行かせようとします。しかし、子どもはますます心を閉ざし、やがて無気力になっていき、登校をしぶるようになります。
長々と引用しましたが、心あたりのある方の参考にと紹介しました。
文責:N

2024年10月11日
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