古本屋でたまたま見つけた「教員採用どこでも!特別支援学校教員試験」という本(2017年度版)一ツ橋書店を紹介します。
本書は、特別支援学校の教員採用試験で問われる内容についての基礎的な語句や事項を厳選し、要点をまとめた、と特長にあげています。
そこで特別支援学校での指導法、訓練法に何を取り上げているのかが気になりました。
指導法・訓練法として、その内容や創案者の名前を押さえておこう、を注目ポイントとして同書は上げています。
お子さんが特別支援教育を利用されている保護者の皆さん、支援学校でどんな指導を受けているかご存じですか。
その一部を紹介します。
【Check1】 身体動作に関するもの
①動作法:主体が身体を動かすときの心的過程を援助する一連の理論と技法。
②ムーブメント教育: 感覚・運動技能の習得と身体意識の形成を図りながら心理的な諸機能を高める。
③ボバースアプローチ:異常な筋の緊張や高まった反射的な異常姿勢などを抑えるバランス能力などを引き出す。
その他に静的弛緩誘導法や理学療法、作業療法が取り上げられています。
【Check2】 言語・コミュニケーションに関するもの
①TEACCHプログラム:自閉症など、コミュニケーション障害のための生活支援制度。
社会の中で有意義にくらし、自立した行動ができるように支援する。
②ソーシャルスキルトレーニング:様々な社会的場面において現在の状況を察知し、
感情をコントロールしながら適切な自己表現ができる能力を身につける。
③インリアル:コミュニケーションの確立を目指すアプローチ。
大人がとるべき基本姿勢や言葉かけのモデルをもうけている。
④応用行動分析:自閉症児に効果を認める。強化・行動形成によって知識・技能を身につける。
その他に感覚統合訓練、言語聴覚療法を取り上げています。
特別支援学校の教員を目指す学生は、具体的にこれらの指導法・訓練法を身につけてはいないでしょうが、知識として知っています。
大学のゼミによっては、これらの指導法を研究し、習得しているかもしれません。
学校の指導現場で対応する児童・生徒にどの指導法が有効かと考え、研修を積み、指導にあたるでしょう。
文責:N
2023年5月24日
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